
命みたいなものが片側にあって、最高利潤よりも、適正な利潤というものを追求して、そこにある使命的な余地を残しておいてもらう必要があるんじゃないかということをよく話をするんです。 次に、「アーティスト・マネージメント」というのと「コンサート・マネージメント」というのが字体を変えて書いてございますね。その前に「(オーケストラ)マネージメント」「(シアタ)マネージメント」というのも字体を変えて書いてありますが、これがいわばマネージメントの種類ということになるわけですね。もっといろんなことがあると思いますが、大きく分けて、アーチストマネージメントというのは、さっきも言ったように、アーチストの事務代行をして、代理人となって契約をしたりというやり方の職業です。つまり、アーチストのエージェントです。コンサートマネージメントというのは、いろいろ宣伝物をつくったり、宣伝の方法を考えたり、切符の販売をしてコンサートを実行するマネージャーで、これは、コンサートを開くということだけを委託をうけてやるマネージャーです。左側のオーケストラマネージメントと書いてありますものは団体のマネージメントで、オーケストラに括弧をしてありますが、ここにはオペラも入りますし、あるいは合唱が入ったり、バレエが入ったり、そういった団体の経営、マネージメントですね。シアターマネージメントというのは、大体ここにいらっしゃいます皆様方がおやりになっているような劇場、ホールのマネージメント、ホール全体の運営という形で、マネージメントの種類をそういう格好で分けてみました。 次に、一番右の端の方に収入、支出というのが書いてあります。コンサートの場合は、チケットの収入がほとんどの部分を占めます。協賛金は、一時はむしろチケットの売り上げ収入よりもはるかに多いぐらい出るような時代がありましたけれども、今はそんなことは余りないようだと思います。賛助会員と書いてありますが、これは、企業ですとか法人ですとか、あるいは個人でも、1口幾らという形で、寄附金のような形でお金を集めて一緒に聞いていただく特別な会員をつくっているというコンサートはたくさんありますので、書いてあるわけです。 広告の収入は大したことはありませんが、プログラムに広告を載せてあげたりしていただく収入です。権利収入は、メディア関係のテレビだとかラジオだとか、そういうものに中継をやってもらって、幾らかその権利をいただくという収入、もちろんそのライブのレコーディングという格好で、CDみたいなものをつくって売るための権利の収入も含まれます。
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